2023/03/16 米株
注)以下、私個人の妄想で特にエビデンスやデータがあるわけではないのでご承知おきください。
読むの面倒だと思うので以下の話の総括:
「アメリカは預金者保護で金融危機を先送りにしたが、将来の銀行の連鎖倒産の可能性を引き上げた。FRBのインフレ抑制はより難しくなり、経済指標の機能不全が起きる(インフレを抑制できたかどうかが経済指標の表面上よくなっても、実体として水面下ないし地下で被害(キャッシュの毀損)が蓄積され続ける。)可能性がある。」
以下、理由:
さて、アメリカのSVB破綻に対する影響が不安視される中、バイデン大統領は預金者保護に乗り出した。
今後は水面下ではなく、地下でモラルハザードが進行し計画倒産が行われる可能性がある、、、、。つまり、不健全な銀行の連鎖倒産の可能性を上げる。
そのうえ、不健全な銀行の倒産に伴いそれにつられて健全な銀行の連鎖倒産の可能性を引き上げることになる、、、。しかし、今回の預金者保護は実施するかしないかで考えれば、実施したほうが良かったと考えている。
金利がほぼピークに達すると考えられていて、心理的に金融不安が醸成されつつあるなか、銀行破産による預金者の資産が無くなる(預金の上限ありの保証があるにしても)のは、アメリカの金融危機の到来かつ景気後退入りを肯定し、労働者、企業、銀行すべてにアメリカの経済に過去類を見ない危機が起きているとアナウンスするようなものである。
銀行破綻による預金者救済を行わないにしても、それには現状よりも金融や経済状況がもう少し安定している状況でないと難しいだろう。
FRBはより難しい局面に相対している。この舵取りは困難を極めるだろう。本来であれば、もう少し金利を上げ、その上現状の金利を維持し、徐々に下げていく予定ことを考えていたと思われる。
しかし、今回の銀行破綻はFRBが予想していたよりも金融市場の参加者(銀行、企業、労働者)のダメージ(金利上昇による被害)が大きいと考えるか、たまたまこの銀行の経営方法が悪く今回の銀行は例外に当たると考えるのか、、、。
銀行破綻の影響でインフレやアメリカ経済のコントロールはFRBのコントロールから外れていく序章になるかもしれない。FRB議長は何度もインフレを抑え2%のインフレを目指すことがFRBの意義と答えている。しかし、強固に金利の上昇を実施することは難しいだろう。
恐らく、金利を0.25%の上昇で済ませると思われるが、インフレ退治の状況(経済指標の状況)はマスクされる(隠される)。
上記の状況では悲観的な見方ばかりなので、楽観的な話もしようと思う。
過去の政策というかアメリカの宣言を見てると、アメリカは景気や経済状況が悪くなった際に「戦争」と「新しい産業の提起」を行う癖があるように思える。
この「新しい産業」とは宇宙関連だと思われる。もともと、徐々に多くの人々が進めていたが、より現実に体現しやすくなったために提起したと思われる。「新しい産業」は雇用、素材の消費、金回りが増えるため経済が上向きになる。
今回の金融危機は世界各国の政府の支出(財政出動)が最も大きい時代ともいえ、通貨(アメリカドルなど)の回収が副作用を引き起こし、その影響が出始めている状況だ。騒動が収まった後に経済をそのまましぼませるのではなく、「新しい産業」により活性化(再度、財政出動し通過を流通)させる狙いだろう。
なんというか、、、、今後、日本・アメリカはどうなるのかな、、、、
基軸通貨のドルに挑戦した国はあったと思うが(国ではないが例えばユーロ)、現在はアジア、中東が協力してがユーロに似たアメリカドルによらない決済手段を模索しているように思える。
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